本学の地域防災研究センター20周年を記念する防災シンポジウムが25日、八草キャンパス愛和会館で開催されました。基調講演とセンターの調査・研究活動報告を通じ、「備えあれば憂いなし」の心構えを強く呼び掛けました。

 地域防災研究センターは、文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業・産学連携推進事業プロジェクト拠点の採択を受けて、平成174月に設立されました。将来必ず発生する南海トラフ巨大地震などの災害に対し、東海地域に集積する企業と地域の防災力の向上を目的として、調査・研究活動を続けています。

 この日のシンポジウムでは、主催者・来賓の挨拶に続いて、横田崇センター長・教授が「能登半島地震の教訓を踏まえた南海トラフ地震への備え」と題して基調講演。令和6年能登半島地震と過去の地震災害から学ぶ教訓や、南海トラフ沿いの巨大地震への備えについて、豊富なデータを図示しながら解説し、災害からいのちと生活を守るための新たな取り組みとして、LCP(生活継続計画=耐震化・家具の固定、火災防止、自身の安全確保、家族との連絡、備蓄品準備、救助・消火活動への参加、避難所運営支援、地域復興支援など)の策定を呼び掛けました。

 この後、センターの調査・研究活動の成果の一環として、以下の事例が報告されました。

・「地域の皆さんと防災を考える」(小池則満社会基盤学科教授)
・「調査点検ロボットによる災害予防/災害対応」(奥川雅之機械学科教授)
・「3次元計測から3次元シミュレーションへ」(中村栄治情報科学科教授)
・「ドローンによる避難誘導に向けて」(内種岳詞情報科学科准教授)
・「あいぼう会18年間の歩み」(内藤克己氏=元あいぼう会運営委員長)
・「深田電機株式会社の防災対策」(水野涼介氏=深田電機株式会社・あいぼう会会員)
・「ろう者、難聴者の方への災害対応に関する問題点調査」(池上健一氏=社会人防災マイスター養成講座第15回生)

地域防災研究センター20周年記念防災シンポジウム
地域防災研究センター20周年記念防災シンポジウム