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ロボカップ世界大会、大学と高校のチームが出場

2014.06.17 大学 高校

 今年7月にブラジル北部の都市ジョアンペソアで開かれるロボカップ世界大会2014に本学園から大学と高校のチームがそれぞれ出場します。

  大学から出場するのは情報科学科の伊藤暢浩准教授が指導する分散人工知能研究室の学生らです。今年5月に九州工業大学で開かれたロボカップジャパンのレス キューシミュレーションリーグAgent部門で優勝し、現在は世界大会に向けた準備をしています。伊藤准教授が指導する本学関連チームはこのほかの部門で も好成績を収めています。また新潟工科大学で開かれたレスキュー実機リーグでも機械学科の奥川雅之准教授のチームが3位になりました。

 大会本番は7月21日から24日。伊藤准教授、情報科学科3年の鷹見竣希君、名古屋工業大学大学院修士課程1年の川上拓真君の3人が「NAITO Rescue」のチーム名で出場します。NAITOは名古屋、愛知、伊藤研から名づけられました。

  レスキューシミュレーションは仮想都市で阪神大震災規模の直下型地震が起きたとの想定で、消火、救助、土木の3種類の完全自律型ロボットが与えられた地図 を基に被害を調べ、救助にあたる様子を4台のコンピュータを使ってシミュレーションします。神戸市長田区やパリ、ベルリンなどの都市があらかじめ配布され ていますが、毎年、大会期間中に新しい地図が追加されるなど、どの都市でどんな地震が発生するかは競技開始直前まで分かりません。伊藤准教授は「ロボカッ プは1997年に名古屋で始まった大会。社会的貢献、学術的意味からもぜひ世界大会で勝ちたい」と意気込みを話しています。

 一方、高校 からは中高一貫の高校一年生、メカニカルアーツ部の三村柚貴君、塚本紳二君、宮地玲央君の3人が「TEAM ADVANCE」のチーム名で出場します。3人は今年3月に埼玉大学で開かれたロボカップジュニア日本大会2014のレスキューB競技で準優勝、世界大会 出場権を得ました。3人は大学エクステンションセンターが運営する本山ロボット講座でともに学び、附属中、高校を通じてロボットに取り組む仲間です。

  レスキューB競技は5種のセンサーを搭載した自律走行ロボットが迷路を進み、壁に隠された被害者を熱感知で探し出し、時間内に帰還(脱出)するルールで す。19歳以下が対象で日本の2チームを含め世界から30チームが出場しますが、関東のもう1チームは大学生レベルで三村君らにとって最大の強敵といいま す。部顧問の梅村和正教諭は「脱出を成功させて頑張ってほしい」とエールを送り、三村君も「整備を怠らず世界3位以上を目指します」と決意を述べました。

写真左:ロボカップジャパンで好成績を収めた学生。伊藤暢紘准教授(手前)を囲んで左から鷹見竣希君、北川裕介君、福重芳樹君

写真右:左から、引率の中根文彦主事、塚本紳二君、三村柚貴君、宮地玲央君、顧問の梅村和正教諭

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